他人と比べて自分を否定してしまうときの対処法 ~比較の癖を手放し、少し楽になる考え方~

自己分析

他人と自分を比べて、他人をうらやましく思う。

世間の平均値と自分を比べて、自分がどの立ち位置にいるか気になってしまう。

そんなことを考えたことのある人は意外と多いのではないでしょうか。

私も例外ではなく、よく考えてしまいます。

さらにその考えが行き過ぎると、他人に負けている、自分はダメだ、自分が悪い、というような考えまで出てきてしまうこともあります。

そんな時、

  • 「他人と比べること」「自分を否定すること」を否定しない
  • その思いの原因、目的を探る
  • これからの行動を考える

ということをやってみたところ、気持ちが軽くなり少し前向きに考えられるようになりました。

次からその考え方を詳しく見ていき、悩みの対処法や思考の流れをお伝えしたいと思います。

自己否定の体験談

夏や冬の賞与額についてニュースで報道されることがあると思います。

たとえば次の記事のようなものです。

冬のボーナス 大手企業の平均支給額 初の100万円超 経団連調査 | NHKニュース
【NHK】大手企業のこの冬のボーナスの平均支給額は、去年より7万9000円余り増加し、今の方法で調査を始めた1981年以降で初めて、100万円を超えたことが、経団連の調査で分かりました。 経団連は、この冬の

また、2~3月ごろの時期になると春闘に関するニュースも流れてくると思います。

春闘 電機連合 月額1万8000円以上賃上げ要求の方針決定 | NHKニュース
【NHK】大手電機メーカーなどの労働組合でつくる「電機連合」はことしの春闘で、ベースアップ相当分として月額1万8000円以上の賃上げを求める方針を決めました。これは過去最高水準の金額で、賃上げを定着させる正念場

私自身会社勤めですので、このようなニュースを見ると、

「ボーナス100万円なんか全然届かない」

「会社の業績が赤字だから、むしろボーナスがカットされてるよ。。」

「昨年も一昨年もニュースで言われている昇給額の半分くらいしか給料が上がってない」

なんて思ってしまいます。

さらに、

「自分は仕事ができないから悪いんだ」

「赤字になるような会社を選んだ自分が悪いんだ」

と考えてしまい、自分は劣っている、価値がない、というところまで思いが達してしまうことがよくあります。

そして胸が苦しく圧迫されたような感覚になり、ふさぎこんでしまったり、家族に対して不機嫌な態度をとってしまったりします。

前向きな気持ちが出てこなくなったりもします。

非常に苦しく、自分の人生を否定されたような気持ちになります。

こんな苦しみから早く逃れたい、誰かに助けてほしいけど、相談できるような親しい人もいないし、誰にもこんなことは言えない、そんな悩みが頭のなかをぐるぐると回って抜け出せなくなる感覚になります。

そんな精神状態に陥ってしまうことが今まで何度もありました。

考え方のコツ

そんなときどう考えを変えたらいいのか、どういう視点で物の見方を変えたらいいのか、本で勉強して試してみて良さそうだなと思った考え方について今の私の案をまとめてみました。

「他人と比べること」「自分を否定すること」を否定しない

人と比べてしまうのは、実は「安心したい」「自分の価値を確認したい」という自然な欲求から来ているのかもしれません。だからこそ、比較してしまう自分を責める必要はないと考えました。

そして、どんな思考や感情が出てきても自分を否定せずにただ感じて、まずは「良い・悪い」の判断をしないようにしてみました。

「良い・悪い」の判断をしないので、例えば前述の、

「自分は仕事ができないから悪いんだ」

「赤字になるような会社を選んだ自分が悪いんだ」

という思いについては、すでに「悪い」という判断をしてしまっているため、いったん立ち止まって「悪い」という判断をする一歩前の思いを考えてみました。

まずは、単純に文末の「自分が悪い」という言葉を消してみました

すると、

「自分は仕事ができない」

「赤字になるような会社を選んだ」

となります。

こうすると判断が入らない「単なる事象」になります。

すると冷静にこの「事象」を考えられるようになりました。

「自分は仕事ができない」という文に対しては、

「ほんとに?たしかにうまくできないところもたくさんあるけど、例えば定例の報告会はちゃんと資料を準備して報告できてるし、特許出願は他の人よりたくさんできてる。仕事ができないとまでは言えないのでは?」

というように考えられるようになり、「自分は仕事ができない」という考えが、自分を否定したい単なる思い込みであることに気づくことができました

また、「赤字になるような会社を選んだ」ということについては、これは事実ですので受け入れるしかありません。

ただ、それ自体も「良い・悪い」ということではなく、たまたまそうなった、と捉えるようにすると、少し気持ちが楽になりました。

今までは頭のなかでマイナスの考えがどんどん膨らみ、胸が苦しくなっていく一方だったのですが、このように考えることで冷静になれる、少し気持ちが楽になる、ということがすごく大事なように感じました。

その思いの原因、目的を探る

私は本で勉強していくうちにアドラー心理学というものを知ったのですが、アドラー心理学では、「すべての行動には目的がある」と考えます。

そこでアドラー心理学に従い、自分の思いの原因や目的を探ってみました。

たとえば、それぞれの思いに対して、「なぜ?」「それで、どうしたい?」などと問いかけていき、考えを深掘りしてみました。

「自分は仕事ができない」というのは単なる思い込みでしたので、事実と反します。

ここではなぜそんな思い込みをして自分を否定したのか?ということを考えてみました。

もしかしたら自分を否定することで良いことがあるのかもしれない。

そこで次のように考えてみました。

自分を否定することでどんないいことがある?

  • 「自分は仕事ができない」と思っていれば、賞与・給料が低くても仕方ない、と思える。納得できる。
  • 難しい仕事を振られても、「自分は仕事ができない」と思っていればできなかったときの言い訳になる。

次に、どんな目的があるのか考えてみると、

  • (大変な思いをしてまで)賞与・給料を多くもらいたくない
  • 難しい・大変な仕事をしたくない

ということが目的であるように思いました。

これからの行動を考える

次に、その思いに対してどう対処していくか考えます。

前述の目的を逆に言えば、

  • 仕事ができるようになれば給料が増えるのに
  • 仕事がうまく進められればもっと難しい仕事もこなせるのに

ということです。

冷静に考えたら、当たり前のことを言っているだけのように思います。

もしこんなことを言っている人がいたら、「そんなの当たり前だろ!そんなことで悩んでいる暇があるなら仕事しろ!仕事してスキルを伸ばして給料増やせ!」って言いたくなります(苦笑)

でも本音はやりたくない

今よりも大変な思いをして、残業を増やしたり、趣味の時間を削ったりなどしてまで、やりたくない。

ということかなと思います。

それで自分が幸せであるならそれでもいいと思います。

でも、自分の心に嘘をつかずによくよく考えたら、やっぱり何か物足りない。

もし来月自分が死んでしまったとして、後悔が無いかと言われたら、たぶん後悔する。

そんな思いがあることに気づきました。

そんなふうに自分を受け入れる勇気を持ってみよう。

自分に嘘をつかない勇気を持ってみよう。

自分にできる範囲で少し行動する勇気を持ってみよう。

そう思えて少し前向きに考えられるようになった気がします。

アドラー心理学は「勇気の心理学」とも言われているそうです。

結局は「勇気」に帰着する問題なのかもしれません。

まとめ

ここまで私の体験談や思考の進め方を書いてきました。

心にモヤモヤが出てきたり自分を否定したいと思ったときは、

  • 「他人と比べること」「自分を否定すること」を否定しない
  • その思いの原因、目的を探る
  • これからの行動を考える

という順番でネガティブな感情・思考に対処していくのが一つの方法だと思いました。

たとえば「自分は仕事ができないから悪い」という思いに対しては、

  • 「自分が悪い」という言葉を消してみる
  • 「それは本当に正しいか?」を冷静に考えてみる
  • 自分の心に嘘をつかずに「自分は何をしたいか?」をよく考える
  • 自分を受け入れ、自分にできる範囲で少し行動する勇気を持つ

と考えることで少し気持ちが楽に、前向きになれる気がしました。

比べてしまう自分も、逃げたくなる自分も含めて受け入れたとき、初めて前に進む選択ができるのかもしれません。

あくまでここに書いたことは現時点の私の一例ですので、私自身も時がたてば違う考えになるかもしれません。

絶対的なものではないことを念頭に置きつつ、悩みに対処する一つの方法として参考にしてもらえたら嬉しいです。

参考文献

この記事を書く上で考え方の参考にした本を紹介しておきます。

私は悩んだりモヤモヤしたときにこれらの本を見返して考えを整理するようにしています。非常に助けになる本だと思っています。

  • 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え (著:岸見一郎, 古賀史健)
  • 幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII (著:岸見一郎, 古賀史健)

アドラー心理学に関する本です。劣等感に関する対処やこれからどうすべきかの考え方が書かれています。

  • 反応しない練習: あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 (著:草薙龍瞬)

ブッダの教えをもとに悩みを軽くすることについて書かれています。「『良い・悪い』を判断しない」「悩みを理解する」など参考になる部分が多々あります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました